もしかしたら、ここを読んでいる皆さんはすでに「お水取り」を実践したことがある方々でしょうか。手軽に実践できるお水取りですが、作法とまではいきませんが、ちゃんと決まりもあります。とりあえず吉の方位に行って水をとってくればよい…、というものではありません。
気学の開運方法、お水取り。
気学の開運方法の中で最もポピュラーで人気のある方法が水気法、いわゆる「お水取り」と呼ばれるものです。実際にやったことがある人も多いと思います。東洋の占いの根幹でもある陰陽五行説では、この世のすべては木火土金水の五行バランスによって構成されていると考えられています。人間も然りです。お水取りは、木火土金水という五行の中の「水」を使います。
ところで人間の体は約80%程度は水でできています。それだけ水は人間の体に大量に存在しており、自分にとって吉の波動を宿した水を体内に取り込むことによって、健康運や運勢を改善していこうとするものです。東洋医学でも水は身体の木火土金水のバランスを整える重要な役割があるといわれています。
また、水という物質は“波動”を宿しやすいとも言われます。そんな理由からか分かりませんが、お水取りは比較的実践しやすく、かつ人気がある開運方法なのです。
お水取りのやり方
お水取りといっても吉方位に行って水を飲めばいい、なんて至極単純なものではありません。やはり技法と呼ばれる以上、色々な約束事や決まり事がありそのルールに則って行わないといけないものです。
それから最近は一部で占いブームが騒がれ、お水取りツアー等もあり多くの方が九星気学に親しんでいただくことは大変ありがたいことでもありますが、ちょっとした誤解やマナー違反などもチラホラ見かけてしまいます。以下にお水取りの注意事項を記しますので、ここを読まれた皆様は参考にしていただければと思います。
お水取りの注意
自分でお水を取ってくるのが基本です。他人に取ってきてもらうことは避けましょう。また他人にあげることも駄目です。
水道水やペットボトルの水も不可。その土地の井戸水や湧き水、自然の水を頂くのが基本です。
いわゆる、「気」が悪いところの水は避けるようにします。水は波動を宿しやすいので清涼な自然あふれたところにある自然の水を頂きましょう。また飲む場合は、飲料に適していることも確認が必要です。
神社でお水を頂く場合は礼節を守って行いましょう。ただ神社にこだわる必要はありません。神社によっては水道水を流しているところもあるようなので…。
お水取りする場は汚さないように。また騒いだりしないように神妙にいただきましょう。
お水の頂き方
お水取りを行う方位は吉方位になるように、また可能であれば最大吉方の方位を狙います。わからない方は知識のある方を頼ってください。自己流で行うと間違えることがありますから。
そして実施するタイミングは、年盤・月盤・日盤・時盤で同じ九星が同会するときです。但しそのタイミングであっても土用の期間は行えません。これも正しい知識がないと間違えることがあるので注意しましょう。
お水取りはその場で二口、三口位軽く飲みましょう。新鮮な自然の息吹を頂くのです。あとは持ち帰ることも可能ですが、よくポリタンクで大量に持ち帰る方もいますが、大量に持ち帰ると大開運するわけでもありません。あくまで常識と礼節をもってお水を頂くだけです。
お水取りをした水を入れる容器について
仮に少量持ち帰る場合、お水を入れる容器には少し気を付けてください。光を通さない密閉できる容器が良いでしょう。日本酒の紙パック500ml容器が最適かもしれません。後々加熱したり凍らしたりすることは不可で、あくまで自然のまま頂くことが大切です。また自然の水なので食中毒等には気を付けるようにしましょう。持ち替えたお水は、撒く、吹きかける、等に使用してもよいかと思いますが、長くても数日のうちに使い切りましょう。