MENU

占い師と占いにハマり過ぎちゃいけないよ…

 占いを受ける際に押さえておきたいポイントが3つあります。それは鑑定を受ける側の注意事項、心構えです。

  • 鑑定結果を絶対視してはならない。
  • 運命はある程度変えられる。
  • 私たちは“自由意思”を持っている。
目次

絶対視してはならない。頼り過ぎちゃだめ。

 カリスマ的存在である占い師といえども、この世の創造主でもあらゆる権限をもった神でもありません。また占いは予言でもありません。アドバイザー的存在であり予言でなく助言という位置づけであるべきだと思っています。人によっては不安等をあおりながら鑑定している超有名なカリスマ占い師もいますが、本来あるべき姿ではないような気がします。
「このままではあなたは数年後、大変な病気にかかりますよ…」等の類で脅し、恐怖や不安をあおった上で、ああしなさい、こうしなさい、ということを話す。自分の性格や行動パターンを言い当てられたうえだから信じないといけないような雰囲気になってしまいます。

 しかしそのようなやり方が占いとして唯一正しいものだとは思いません。怖いから、不安だから、という理由で占い師の言うことを聞くというのは、マイナス思考だとは思いませんか?
 今の自分より成長したいから、脱皮したいから、向上したいからという本来あるべき人の姿とは離れていますよね。ですから、どんなに言い当てられてもマイナス的な言葉が多い占い師は相手にしないということが大切です。
 逆説的ですが、「信じ込ませるために、目先のことを言い当ててる」だけのことです。

運命はある程度変えられる

 運には二種類あります。先天運は生まれ持った運、後天運は生まれた後に自ら築く運のことです。先天運を変えることはできませんが、後天運を自らの努力で変えていくことは可能です。己の欠点を知り悪しきを改めていく努力を積み重ねれば運命改善となっていくでしょう。
 “わかっちゃいるけどやめられない…”的に悪しき運気に流されることなく、キッパリと悪縁を断ち切り性格を改めるようにしていくならば、新しい道が開かれるのです。すなわち開運です。昔の偉人たちは普遍的な学問を積み教養と忍耐によって因縁を越えていたのです。
 また占いには、九星気学でいう吉方位に移動して祐気取りをする、またはお水取りである水気法、水晶の玉を埋める金気法などが運命改善の開運技法があります。風水や占星術にも開運技法はあります。
 自分の望みどおりにならない悪い結果の鑑定をされても、それが絶対ではありません。例え先天運が最悪の結婚運を持っていても後天運でフォローすることができ、ある程度それなりの良い結婚運に恵まれるようになります。無論正しい占い師であれば、お客様の人生を知らす知らずのうちに大難を小難に、小難を無難に変えていくことに努めているはずです。
 このように運命は絶対不変ではなくある程度は変えていけるものなのです。このあたりは中国古典の名著のひとつ、「陰隲録(いんしつろく)」に詳しいのでご参考にしてください。

占いを信じ過ぎるのもダメ。

 時として人生には様々な選択を強いられることがあります。進学や結婚、就職も全て選択が伴い、その選択如何によって幸不幸の分かれ道になります。でもその選択するのは自分の自由意思に基づいて自分で判断しているハズです。

 例えばA君とB君にほぼ同時にプロポーズされて、どちらかを選ばないといけないとし、占いではA君との相性がバッチリと出ていて、でも好きなタイプはB君だとします。その人は占いの結果を振り切ってB君を選ぶこともできますし、気持ちに整理をつけてA君を選ぶこともできます。選択するのは本人の意思であり、その選択の積み重ねが未来を作っていくものなのです。確かに占いによって運命の傾向としてある程度の傾向はわかりますが、未来を予言するものではなく助言するものです。

 実際あった話で、
「来年受験する息子がいますが、無事に合格することができるでしょうか」
という親御様からの鑑定依頼がありました。心配する親心は痛いほどわかりますが、その質問については常識的な回答で次のように答えました。
「きちんと必要な勉強をすれば合格します」
未来は決まっているものではなく自らが創っていくものです。私たちの人生とは、どこかの(間違った)宗教観念のように“神の御心のまにまに…”、“神々の思召しの…”というものではないはずです。
 先ほど質問にでた息子さんの場合はそのあとに次のように加えて伝えました。
「息子さんは○○の方面に興味を示しやすいですから、××の努力をしていけば才能が開花しやすいですよ」
「隠れた才能として△△を持っているようです。まだ本人にも自覚がないかもしれませんが、□□の環境を整えてあげてはいかがでしょうか」
等、アドバイスをして親御様は安心して帰られました。

 このように占いを受ける側にも正しい心構えが必要で、鑑定を受けて当たった当たっていないということだけに一喜一憂するのではなく、自分の望まない結果が予想されたとしても、それを改め人生の糧となるようにしていかないのなら鑑定は無駄になってしまいます。

人生を歩むのはあなた自身

占いの通りに生きることが幸せな人生ではありません

 占いがすべてではありません。
 もし占いが人生を完全に掌握できているのなら、占い師ほぼ全員が自己実現できていて、完全無欠で幸せな生活を送っていることでしょう。しかし残念ながらそんな占い師は見たことがありません。
 占いは私たちに一つの指針を示してくれ、人生上に起こる事柄の本当の意味と生き抜く智恵を示してくれるものです。そして人生を歩むのは「あなた自身」なのです。

望まない鑑定結果になったら

 占った結果、ご自身が望んでいない鑑定結果になるとも限りません。無論、そのほうが多いかもしれませんね。大切なのは鑑定してもらって、自分はどのように受け止め、どうするのか、そしてどう生きていくのかであり、“当たる・当たらない”の二者択一が占いの価値ではなく、的中率が占い師の価値ではないのです。
 また占い師という人についても特殊な修行を積んでいるわけではありません。大多数の占い師は極普通の人生を歩んでおり、たまたま占いの知識があるだけです。
 そして占いの中で知らず知らずのうちに陥りやすい過ちとは自分本位の願望成就を求めてしまうこと、ということをまず理解ください。
 すなわち自分の思い通りに行く人生や願いが叶うことが必ずしも幸福だとは限らない、という事です。幸不幸とはその人が置かれた状況(願いが叶う、叶わない)や環境(結婚してる、していない)が決めているものではありません。その当人の受け止め方、考え方、生き方の中に幸せと不幸があります。
 ちなみに、身に降りかかる幸せも不幸も、過去の自分自身の想念・言動等が積み重なった結果にしか過ぎません。このあたりの話も別の機会にいたしましょう。

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!

この記事を書いた人

Profile
血液型A型/乙女座/千葉県生れ。

目次