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占い好きの陥る過ち

 世の中には占い好きがたくさんいます。占いの入り口に入ると未来を見通せる面白さに翻弄されいつの間にか落とし穴にはまります。

  • 占いの落とし穴とは
  • 型に嵌める占い
  • 素質は素質 努力で運命を変えていこう
目次

占い好きが落ちる穴

 占いが好きな人が陥る落とし穴がひとつあります。それは鑑定の上辺だけを鵜呑みにするという落とし穴です。

ホロスコープで鑑定したところ相性バッチリ。
二人のご縁も濃いからきっと結婚に結びつくよ。

と占いの結果が出たとしても、うまくいかずに破局する二人もいます。

あまり相性がよくないですね。
うまくいっているようで心は疎遠になっていくよ。
幸せには程遠いし困難が多いから…。

占い師にそういわれても、何とか努力して幸せを積み重ねて上手くいっているカップルもいます。

占いの結果、あのとき、あのように言われたけど、結果的には違うことになった。
結局、占いは当たるも八卦、当たらぬも八卦だ。信じるほうが馬鹿なんだ

と否定する人が出てきたり、占い不信に陥ったりします。そのような場合、大抵は占い師側に非がある時が多いようです。占いに対する解釈や勉強不足、または相手への伝え方の技量不足などがそれです。

悪い占い師の例(マニュアル的回答)

 中にはマニュアル通りに生年月日を当てはめて回答をだすだけの人もいます。

あなたの才能、成功する分野は〇〇です

えー?
私はどちらかというと△△なんですけど…

結果では〇〇と出ています。元々の素質はありますよ。
だからきっと大丈夫です。

本当にそうなんですか?

鑑定結果にそう出ていますから、大丈夫です。間違いないですよ。


これが典型的な悪い占い師です。
 人の性格も運命もまた人生も公式どおりにいかないもの。たとえ西洋占星術であれ四柱推命であれ、生年月日を当てはめ星の配列を導き出しただけでは正しい答えは出てきません。コンピュータ占いで的外れな鑑定が出てきた人も多いでしょう。コミュニケーションが苦手な双子座生まれ、古典的保守的傾向をもつ水瓶座生まれ、気の弱い獅子座生まれもいます。
 自動販売機的に鑑定結果は導き出せないところに占いの奥深さと面白さがあり、またそういった部分で占いに対する誤解と曲解を多くの人に与えてやすいといえるでしょう。

占いとシンクロニシティ

 シンクロニシティの不思議さに興味をもつ人も多いでしょう。 

また他にも、
「例えば戦争や飛行機事故等で同時に大勢が死んだら、その人たちのホロスコープや占いには全員死ぬ運命が共通に現れているのか?」
という疑問を持つ人がいました。答えは簡単で、“否”です。ほぼ同時に同じ場所で死んだから全員同じ運命ではないか、と思われるかもしれません。目に見える現象はみな同じですが、死に向かう瞬間の人生観、心の様相は人によって様々なはずです。

 身近な例を挙げれば結婚の時は分かりやすいはずです。結婚する二人といえども幸せいっぱいとは限らないということです。愛し合う相手と結ばれて幸せのはずですが、現実的にはそうとは限りませんよね。相手への妥協もあるでしょう、本音を言えばちょっと迷っている人もいるでしょう、
責任をとる形、財産目当ての野心的な結婚だってあります。目に映る現象は幸せそうな結婚であっても、心の中は一概にはいえず様々な様相があります。
 占いとはその心の様相を表すものですから、物事の現象が同じだからといって占いの結果が全員同じになることはありません。すでに結婚している方を鑑定していくと結婚の時期が、幸せの絶頂や喜びごと、物事の達成や新しい生活のスタート、人生の転換期といった意味で出てくる場合もありますが、中にはケジメをつける、身を落着かせる、責任を取る、苦悩の始まりといった意味を表している人だっています。その時期が表れているのは人によっては入籍したときだったり、または同棲を始めたときだったりと人それぞれというのが本当です。ですから、飛行機事故で大勢が一度に死んだからといって、全員のホロスコープに死ぬという占い結果がでているとは限りらないのです。

素質があっても頭角を現すとは限らない

西洋占星術で占ってみると、生まれ持った芸術の才能があるとでている人は結構いるものですが、そんな才能が活かされていない人がほとんどといっていいほど大勢います。不用意にも、
「芸術関係に才能があると出ていますが、なにかやられていたことはありますか?」
などというものならば、
「はぁ、ゲージュツですか? あまりご縁がないよ…」
占いに対して疑問視するキッカケをつくる瞬間を作ってしまいます。
 当たり前の話ですが、種があっても土壌と水がなければ芽は出ないし栄養不足であれば花は咲きません。同じように才能があっても教育を受けなかったらその才能は開花しないまま年齢を重ねることになります。また自ら努力しなければ同じように才能は開花しません。下手な横好き程度で一生を終えるならまだマシです。
 このように占い上で現されているからといっても、現実的にその才能が開花しているとは限らないのです。

資質という原石を宝石に変えるには

 生まれ持った素質と後天的な努力、そして環境が揃わないとなかなか才能が発揮できないといってもいいでしょう。宝石だって原石の形を整わせ磨かなければ美しい宝石にはなりません。生まれ持ってくる才能、つまりは先天的な才能とはホロスコープ上に現れてきます。またその才能を伸ばす方法や、プラスになる環境も現されています。その人の生まれ持った長所を伸ばせれば、将来きっと役に立つものになるでしょう。
 つまり人が生まれてくるとき、才能とそのチャンスは与えられていますが何もしなければ宝の持ち腐れになります。でも占いなどによって才能に気付き、一生懸命努力するなら先天的な才能が開花することは間違いないでしょう。最小限の努力で最大限の才能の開花だって可能かもしれません。
 またこれとは逆に、生まれ持った才能がなくても才能を開花させることも可能です。後天的に身に着ける才能です。これは並々ならぬ努力や苦労が必要になるかもしれません。されどそのプロセスで身に着けた経験とその知恵は誰にもかなわない最強のアイテムとなって人生を豊かにします。

意思と志によって運勢は変わってくる

 人生には先天的な才能だけでは路頭に迷うものです。やはり先天的後天的の両方の才能があってこそ、立派に生きられるのです。そしてどちらの才能もどう開花させるのかは本人の自由意志による判断と志によって変わってきます。ですから、占い鑑定といえども生年月日を当てはめただけでは簡単に回答が出てこないものなんです。生まれ持った素質だけではなく家庭環境や親の躾、大きくは地域性や国民性などを考慮しながらみなければなりません。
 このように様々な要素を考慮しないと占いの落とし穴に落ちていく可能性が高くなります。その鑑定の奥深さが占いの醍醐味といえるのです。

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